いとうせいこう、北山耕平、Twitter
《▽なんでそこまでTwitterにハマってしまったんですか。
いとうせいこう:Twitterには〈今を生きてる〉っていう実感があるんだよね。今投稿したものをみんながすぐ読むわけだからね。今を共有してるっていう強烈な感覚、それはTwitterでしか味わえないものだよね。あと、フォローしてる人の組み合わせによって、何とも言えない情感があるんだよ。例えば〈雪なう〉って書いてる人がいて、その次に〈酒が進む〉って書いてる人がいると、そこから何とも言えない情景が浮かび上がってくるわけじゃない。それって五・七・五の世界だし、それが偶然作られてる面白みがあるんですよ。今回□□□の作品はフィールドレコーディングの音源を結構使ってるんだけど、制作過程も全部Twitterで丸見えにしてたの。その場・その場で生まれるものを丸裸で伝えようと思ってね。
▽Twitterはとにかく情報が流れていくのが早いですよね。
いとうせいこう:そうだね。昨日書いたことが遠い過去になってしまう、その哀しみがいいんだよ(笑)。儚いんだよね、Twitterって。でも、それが今生きてるリアリティーだと思う。その意味でもTwitterって強烈に今のメディアだよね。》
《90年代は自分がそのままヒップホップに留まっていても面白いものが生まれる感じがしなくて、だったら他の人がやってくれるだろうということで(ヒップホップから)離れたんです。僕はもともとBボーイじゃないし、そのことが分かったうえでヒップホップを選びとっていたわけだけど、90年代はBボーイじゃない人間が英語を使わないでヒップホップをやるのは状況的に難しいだろうなと思っていて。その分、スチャダラパーのような連中に余計に仕事をさせたところはあるかもしれないけど。》
▽いとうせいこう インタビュー | Tune in | WEBマガジン e-days「イーデイズ」
http://e-days.cc/music/feature/tunein/200911/29006.php
▼□□□インタビュー on webDICE
http://www.webdice.jp/dice/detail/2108/
▼□□□(クチロロ)/ヒップホップの初期衝動 intro ver. - YouTube
https://twitter.com/seikoito
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《Twitter をはじめてから、短いニュースや緊急性の高い情報や、個人的なものでブログに掲載するまでもないと個人的に判断したものは、ほとんど Twitter で流すようにしています。
………
Twitter をぼくが気に入った理由は、それが「始まりもなければ終わりもない」世界だからです。どこから入ってもいいし、どこででてもいい。Twitter に自分の場所をつくっておけば、いつでもどこでも始まりもなければ終わりもない世界とつながれるわけです。
まだはじまったばかりでどこまで成長するのかわからないところもありますが、ネイティブの人たち、そしてネイティブの若い人たちとの日常関心のある事ともつながることができます。自分とそりが合わない人の声を無理して聞く必要もないので、2チャンネル的な用心深さも余り必要なさそうです。もちろん、そこには普通の世界と同じように、どうでもいいものからどうでもよくないものまでたくさんの世界が複雑に錯綜しています。基本的にこれまで RSS で読んでいた世界のニュースは今では Twitter で読む方が多くなっています。
でも基本は、たくさんの人の声と出合う方です。二ヶ月ほどこの世界を歩いて、いまでは150人ほどのヒトたちの声というか書き込みとつきあうようになっています。有名無名を問いません。自分と同じ興味を持っている人たちや、同じ方角に向かって歩いているヒトたちの声とときどき出会えるのはなかなかの楽しみです。
………
Twitter のなかの始まりもなければ終わりもない世界をのぞいてみましょう。
もちろん Native Heart はこれからも続けます。書くにふさわしいものがあればここに掲載しますし、これまでに書いてこのウェブログのなかに蓄積されているたくさんの情報を有効的につかえるような方法も考えています。ウェブログとTwitter を上手に使って始まりもなければ終わりもない世界での歩き方を一緒に探索しましょう。》
▽始まりもなければ終わりもない世界へ Twitter - Native Heart by Kitayama "Smiling Cloud" Kohei
http://native.way-nifty.com/native_heart/2009/11/twitter-92a1.html
http://twitter.com/smilingcloud
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《始まりもなければ終わりもない世界》というのは、10月のポストで「エスクァイアやRemix、STUDIO VOICEが休刊する今は『情報や流行の終わりやその記録が必要とされなくなった時代』ということでしょうね」と書いた時の僕の気持ちと近しい感覚です。
その上、《2チャンネル的な用心深さも余り必要なさそうです》というのが象徴的。
“楽しいことだけ知りたいね”と歌ったのは佐藤伸治でしたね。
Don't think, Feel it!な時代、一億総編集者(=編集者不要)の時代、なんですかね。2009。
メメント・モリ〜To All My Relations
たとえ今日死んでも悔いなし。
そう思えるような日が、夜が、朝が時々あります。
時々ふいに自分に訪れることがあります。
友人たちと心の底から話し合い理解し認め合え、互いに思いやりを持って互いを赦しねぎらうことの出来た時。大げさに言うならば、互いの存在や人生をそのまま丸ごと祝福し合えた時。
人間同士のコミュニケーシュン(=セッションと呼ぶことも出来るもの)がやはり自分にとっては「豊かな」こと。
それは友人でも異性でも、妻でも初対面でも、家族でも仕事相手でも、まだ会ったことのない人もこれから出逢うだろう人もまったく等しく、同じく。
「たとえ今日死んでも悔いなし」
そう思えるように毎日を過ごすこと。
今自分のやれることをやりきること。
頭では分かっていても、解ったつもりでいても、心の弱さや「楽したい」という気持ち、自分のやれることにしっかり向き合えないなどの理由から、それを実践し続けることは自分にとってまだまだ易しいことではありません。
けれども。
たとえ今日死んでも悔いなし。
今月はそう思える出会いや会話が五度もあった。五度も訪れた。五度そう思うことが出来た。
上出来だ。豊かな人生だ。
でも、だからこそまだまだ進もうと思える。進んでゆきたいと思える。
最近はどう?
元気にしてる?
それぞれの人生にはそれぞれの事情がつきまとうけれど、また近々ゆっくり会って話そう。互いの顔を見ながら、互いの温度を感じながら。へばりついている肩の荷をおろして。見栄を張ることもなく、嘘をつくこともなく、妬むこともひがむこともなく。裸のままでゆっくり話そう。互いに裸のままで、隠すこともなく、心澄むまでゆっくり話そう。
だから、
思いついたらいつでも電話してよ。また電話するよ。
時間が出来たらいつでも声をかけてよ。お茶やお酒を呑みにいこう。
また会えるその時を楽しみにしてる。
それまで互いに健康で、強い気持ちで、それぞれのやれることをやりきろう。
それじゃまたね。
To All My Relations.
LOVE THING.
日ノ出町の和タパスダイニング「屯茶屋」が3周年
日ノ出町の和タパスダイニング「屯茶屋(たむろぢゃや)」が3周年を迎えます。
屯茶屋は自分にとってとても縁のあるお店です。
自分の人生の節目にお世話になっているお店です。
ただ単に、夜遅くなってもご飯(基本和食です)が食べれる数少ないお店です。
僕はそんなにお酒を呑みませんので、たとえ24時を回ってもしっかりメシを喰えるお店は本当にありがたいです。もしも自分が徒歩圏内に住んでいたなら、間違いなくかなりの頻度で行ってしまうと思われます。
それに屯茶屋はスタッフが、……この話は割愛しましょうか(笑)
そんな屯茶屋が3周年です。まだ3年かぁと思うほどあっという間ですが、とにもかくにもめでたいということで当日は音楽イベントが開催されます。
これまで屯茶屋で不定期に2回行なわれてきた【流壺】が、3周年特別版として久しぶりに帰ってきます。
企画したのは屯茶屋とjarrinこと洋平です。
こないだのザイムフェスタでのイベントに出演してくれたearpなど、知った顔がDJなどで登場します。
この日、食べ物はきっと周年特別メニューです。
人で溢れていることと思いますが、まだ屯茶屋に行ったことのない人はこの機会にいかがでしょうか?
流壺と合体した屯茶屋の3周年イベントは11月22日日曜日18時から。入場は無料。
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横浜のダイニング「屯茶屋」のフードコンセプトは“和タパス”。
お料理には和の素材が活かされており、オリジナル料理をはじめ、メニューも幅広くご用意しております。
季節の素材を大切にし、刺身などの新鮮な食材は市場でスタッフが仕入れ、その日に提供します。
野菜は愛知の農家と提携した有機野菜を使用。
おいしさはもちろん、食べる人の健康にまで気持ちが行き届いています。
[屯茶屋]
http://www.tamurojyaya.com/pc/
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11/22(日)祝日前
【屯茶屋3rd anniversary party!!! presents by 流壺-rutsubo-】
18:00 OPEN / ENTRANCE FREE!!
[LIVE]
ROLLING HILLと喉歌
(ASIAN PSYCHEDELIC JAM BAND) from TOKYO
http://www.rainineden.com/rollinghill/
http://nodouta.dtiblog.com/
[DJ]
MUDDY WATER (beatstroganoff)
http://www.tokyolivingcruise.com/profile/muddywater.htm
earp (beatstroganoff)
http://www.beatstroganoff.jp/artist/earp/
jarrin (流壺)
http://jarrincha.exblog.jp/
【佐々木邦彦ライブ写真展】@横浜駅西口・GrassRoots
(元晴 [SOIL&“PIMP”SESSIONS]@GrassRoots photo by Kunihiko Sasaki)
月曜日はサガラックス・ラウンジ・ナイトだったのですが、グラスルーツにてクニくんこと佐々木邦彦さんの写真展が始まっています。
3月に行ったザイム別館での個展は風景写真が多かったのですが、今回はライブ写真のみの展示です。
元晴さんやKENJI JAMMERさん、blissedなどクニくんが捉えたライブ写真が店内を飾っています。
ここ最近ずっと、グラスルーツでのライブに遊びに行くといつもクニくんが写真を撮りに来ています。
写真は現場でしか撮れませんから、現場で撮り続けるのは好きじゃないと出来ないことですよね。
店内右奥、いつもサガラックスラウンジナイト開催時にDJ卓が置かれる場所にサガラくんの写真もあります。
ご飯やお酒の肴に、まだグラスルーツのライブに行ったことのない人も、この機会にぜひ観に行ってはいかがでしょうか。
【佐々木邦彦ライブ写真展】@横浜グラスルーツ
2009.11-
▽sasaking's photostream
http://www.flickr.com/photos/sasaking/sets/
横浜グラスルーツ
17:00〜26:00
横浜市神奈川区鶴屋町2-13-3 渡辺ビルB1F
Tel:045-312-0180
横浜駅きた西口を出て右方向へモアーズ裏の通りへ出たら右手の橋を渡ってください。
モスバーガーの手前を右に曲がると進行方向左手にGrassRootsの看板が!
地下一階です。
「ストーリーのある書棚」松丸本舗
「『図書街構想』の提唱者が丸善と組んだ“本のセレクトショップ”をオープン」
《大手書店の丸善は10月23日、東京駅のそばにある丸の内本店4階に、ショップインショップ「松丸本舗」をオープンした。
…
編集工学研究所の松岡正剛氏が店舗の設計から、並べる書籍までを一貫してプロデュースした。
…
5万冊を超える書籍は松岡氏が「知を広めるツールである書籍を通じ、知のプラットフォームを作りたい。こだわりを持って選んだ」と語るように、既存の書店とは並ぶ書籍の顔ぶれが違う。
…
大きさも違えば、ジャンルも異なる書籍が横に置いて陳列されている光景は、書店ではなく家の書棚のような雰囲気を感じる。
特定の一冊を捜し求めるには不便な陳列ではあるが、興味の裾野を広げて読みたい本を発掘する楽しさを顧客に与えている。
「知を深めるためには、情報を多面的に得る必要がある。自分が追い求める一冊を見つけるというより、自分が求める知を得るために必要な本をジャンルにとらわれず並べるよう心がけた。だから、そこには漫画や小説といった区分はない。本の中身だけでなく、それを並べる棚にも文脈、ストーリーを持たせた」
こう松岡氏は語る。顧客に対し、プロが選んだ書籍を顧客目線で並べる——。松丸本舗は、いわば本のセレクトショップなのだ。》
▽本日開店!「ストーリーのある書棚」:日経ビジネスオンライン
「図書街構想」の提唱者が丸善と組んだ“本のセレクトショップ”「松丸本舗」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091022/207806/
▼松岡正剛の千夜千冊
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/toc.html
これ、古本業界においてCOWBOOKSなどが既に実践しているスタイルですよね。
大小様々なレコ屋が店を畳むなか、GRAND GALLERYやbonjour recordsなど「セレクト・ショップ式」のレコード屋さんは未だに根強い人気を保っているようですが、本業界でもこの流れが進むのでしょうか?
(しかし考えてみればレコード屋さんはどこもすべて「セレクト・ショップ」ですよね。当然ながら世界中で発売されている全てのレコードを仕入れて売るのは不可能なわけで、陳列商品にはレコード屋バイヤーの目がすべて通っているわけですからね。
また、バイヤー以前に流通業者=ディストリビューターも存在していますよね。彼らの目もありますから、僕らが店先で商品に出会うまでには「作り手>ディストリビューター>店舗バイヤー」といった流れのそれぞれの「セレクト」を通っているわけですね。本屋や古本屋にしても全く同じことが言えるわけです。ただしそこで各店が陳列等によってどれほど「親切に」“ストーリー”を見せているかはそれぞれですが。)
こういう本屋が町にそれぞれあるといいですよね。
ひとまずラインナップを見に行ってみようと思います。
松井秀喜、ヤンキースで悲願の世界一
///好きこそ物の上手なれ/////
好きなことは、天分があるからであろうが、自ら進んで工夫したり、また飽きずに勉強するので、自然に上手になるもの。芸事などは殊にはっきりしていて、いやいややったのでは上達するものではない。
(出典:ことわざ辞典 日東書院)
/////
《記者「苦しかったことは?」
松井「ひざが痛いとか打てないとかそういうことはあったが、決して苦しくはないよね。やっぱりプレー、試合ができれば決して苦しくない」
「僕はニューヨークが好きだし、ヤンキース、チームメートも好きだし、ファンが大好き。それだけです」》
▽松井秀喜の一問一答 - 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009110501000736.html
http://www.47news.jp/47topics/e/135961.php
2002年、「今は何を言っても裏切り者と言われるかもしれないけど」と言い日本野球界における最大の重責、巨人軍の4番という地位を捨てメジャーに渡ってから7年。
初年度以来のワールドシリーズの舞台、ピンストライプの紳士集団「ヤンキース」の一員としてようやく掴んだチャンピオンという悲願。
恵まれた体格、大飛球を打てる才能を生まれもっていることもあるでしょうが、彼こそまさに「努力の人」ではないでしょうか。
06年5月に左手首骨折、07年右ひざ手術、08年には左ひざを手術。歩けないほどの状態を乗り越えてきた精神力は想像を超えるとんでもないものですよね。
不振が続き、地元ファンからも野次られた試合後には帰宅してから必ず一人納得するまで部屋でバットを降り続けていた、といったエピソードが彼の人柄を物語っていますよね。
ワールドシリーズ最終戦、大観衆のNYファンからの「M.V.P.」コール。心から痺れました。
あまり表情を出さず、決して自信をひけらかさず、メディアに真摯に応えてもどこか垢抜けず、人前では涙をこらえるその態度を好まない人もいるかもしれませんが、僕自身は松井選手の謙虚な姿勢、努力する姿勢、「言いたいことは言わせておけばいい。結果はグラウンドで」という姿勢をとても潔いものと感じています。「プロ」だなあと。
ジーター、リベラ、ポサダら高齢化が進んだチームは今オフに若返りを図るでしょうが、どの道へ進んでも松井選手はこれまでと変わらず努力し続けるでしょうね。
「レジェンド」の姿に感動しました。
ぐっときました。
2009年11月5日(木)
MLB World Series Game 6
ヤンキース vs. フィリーズ/ヤンキー・スタジアム
松井秀喜 /4打数3安打6打点
第1打席 ライト本塁打・2打点
第2打席 センター前ヒット・2打点
第3打席 右中間二塁打・2打点
第4打席 空振り三振
ワールドシリーズMVP(日本人初)
※このパフォーマンスもすごかったですね。アリシア!……変な衣装だけど。