「ストーリーのある書棚」松丸本舗

「『図書街構想』の提唱者が丸善と組んだ“本のセレクトショップ”をオープン」



《大手書店の丸善は10月23日、東京駅のそばにある丸の内本店4階に、ショップインショップ「松丸本舗」をオープンした。



編集工学研究所の松岡正剛氏が店舗の設計から、並べる書籍までを一貫してプロデュースした。



 5万冊を超える書籍は松岡氏が「知を広めるツールである書籍を通じ、知のプラットフォームを作りたい。こだわりを持って選んだ」と語るように、既存の書店とは並ぶ書籍の顔ぶれが違う。



 大きさも違えば、ジャンルも異なる書籍が横に置いて陳列されている光景は、書店ではなく家の書棚のような雰囲気を感じる。

 特定の一冊を捜し求めるには不便な陳列ではあるが、興味の裾野を広げて読みたい本を発掘する楽しさを顧客に与えている。

 「知を深めるためには、情報を多面的に得る必要がある。自分が追い求める一冊を見つけるというより、自分が求める知を得るために必要な本をジャンルにとらわれず並べるよう心がけた。だから、そこには漫画や小説といった区分はない。本の中身だけでなく、それを並べる棚にも文脈、ストーリーを持たせた」

 こう松岡氏は語る。顧客に対し、プロが選んだ書籍を顧客目線で並べる——。松丸本舗は、いわば本のセレクトショップなのだ。》




▽本日開店!「ストーリーのある書棚」:日経ビジネスオンライン

「図書街構想」の提唱者が丸善と組んだ“本のセレクトショップ”「松丸本舗

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091022/207806/

松岡正剛の千夜千冊

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/toc.html



これ、古本業界においてCOWBOOKSなどが既に実践しているスタイルですよね。

大小様々なレコ屋が店を畳むなか、GRAND GALLERYbonjour recordsなど「セレクト・ショップ式」のレコード屋さんは未だに根強い人気を保っているようですが、本業界でもこの流れが進むのでしょうか?



(しかし考えてみればレコード屋さんはどこもすべて「セレクト・ショップ」ですよね。当然ながら世界中で発売されている全てのレコードを仕入れて売るのは不可能なわけで、陳列商品にはレコード屋バイヤーの目がすべて通っているわけですからね。

また、バイヤー以前に流通業者=ディストリビューターも存在していますよね。彼らの目もありますから、僕らが店先で商品に出会うまでには「作り手>ディストリビューター>店舗バイヤー」といった流れのそれぞれの「セレクト」を通っているわけですね。本屋や古本屋にしても全く同じことが言えるわけです。ただしそこで各店が陳列等によってどれほど「親切に」“ストーリー”を見せているかはそれぞれですが。)



こういう本屋が町にそれぞれあるといいですよね。
ひとまずラインナップを見に行ってみようと思います。